ASOURCE®SOLUTION
SPD(Supply:供給、Processing:加工、Distribution:分配)とは
米国生まれの病院内での物流管理効率化策のことで、日本でも20年ほどの歴史があります。
弊社のサービスは、従来型SPDの物流管理効率化に加え
医療材料の適切な選択や妥当な購入価格の設定などに貢献します。
SPDが導入される以前の病院では、院内物流に購買部門の事務方だけでなく、医師や看護師も関わらざるを得なかったため
患者さんのケアなどの専門的な能力を発揮する時間が損なわれるとともに、その作業内容の複雑さから心身に多大な負荷がかかっていました。
病院における物流管理では、患者さんに必要な医療材料を使用し適切な治療を行うために
使用する医療材料、不動在庫品、年間購入量、部署別消費量などをしっかりと管理するという作業が重要となります。
これらの作業は基本的なものではありますが、病院ごとの特性や患者さんの状況により異なるため、円滑に行うには経験が求められます。
そのため、病院スタッフの異動などの際の対応が課題となっていました。
上記の課題は、従来型SPDの導入によってほぼ解決をみています。しかし、積み残した課題もあります。
病院が使用する医療材料は、医療機器から雑品まで、極めて多岐にわたります。また、同種同効品(同じ効果を持つ同様の商品)の数も多いので
どの製品を選べば最適な医療を提供できるかという問題は従来型SPDの導入後も残されたままでした。
加えて、病院における物品購入において、他の医療機関との価格水準の比較ができない状況では、不等に高い買い物をしている可能性が否定できないという課題もありました。
SPDを継続することは、効率的な業務のベースとなるため、病院にとってとても重要です。
これを実現するために、弊社はSPDサービスを導入されたすべての病院のデータを集約・分析します。
それにより病院スタッフの経験に左右されない医療材料管理や、その結果を各病院へ合った形へカスタマイズして提供するというサイクルを回転させ、常に病院にとって有用な情報を提供する方針を採っています。
弊社では、医療材料の購入価格および同種同効品に関する用途を分析するツール「メッカル分析サービス」を用いて
病院の特色に応じた医療材料の適性購入や、価格の適正化支援を行っています。
※メッカル分析サービスとは、約2,000の病院のデータに基づいて、病院の規模と機能等に見合う同種同効品の選択基準や購入価格の水準を可視化するサービスです。したがって、SPDサービスで得た各種データをメッカル分析にかければ、数ある同種同効品の中から最適な製品を選ぶことが可能となり、妥当な価格での医療材料の購入が可能になります。
現状の運用状況を分析し、病院ごとの課題と改善のためのポイントを抽出、また導入目的に沿った効果的で効率的なSPD運用の設計を行ないます。SPDサービス導入後も、運用を最適化するための提案を弊社より継続して行ないます。