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公開日:2022.08.16
新型コロナウイルス感染症の第7波が急拡大し子どもの新規感染者数が増えていますが、コロナ以外の感染症も増えています。その1つが手足口病です。7月下旬には新潟県など4県が警報基準を超えるなど大きな流行となっています。手足口病の症状や予防法、コロナやRSウイルス感染症などとの見分け方などについてまとめました。
手足口病は、エンテロウイルスなどが原因で発症する感染症で、毎年夏に子どもを中心に流行します。5月上旬頃から定点1医療機関当たりの患者報告数が増え、7月25〜31日には新潟県13.5人、千葉県7.67人、群馬県6.19人、埼玉県6.06人と報告数が警報基準の5人を超えるなど全国的に増加傾向をみせています。第6波の感染が落ち着いた後、子ども同士の接触機会が増えたことが背景にあると考えられます。
手足口病の特徴的な症状としては、3〜5日の潜伏期を経て、手のひらや足の裏、口の中にできる2〜3mmの水疱状の発疹です。肘、膝、お尻などにできることもあります。発熱は約3分の1にみられますが軽度であり、38℃以下のケースがほとんどとされます。稀に脳炎や髄膜炎、心筋炎などを引き起こす場合があります。
主な感染経路は、飛沫と接触です。発症した子どものくしゃみなどによる飛沫、鼻水、便などから感染するケースが多く、乳幼児が多い保育施設や幼稚園などで発生しやすいといわれています。
特別な治療法はなく、口内痛がある時は柔らかい薄味の食べ物をとることや、水分が不足しないよう気をつけることが大事とされます。予防として手洗いの励行などが重要で、患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させることが必要です。
今年の夏、子どもに流行している感染症としては、コロナのほか、RSウイルス感染症、ヒトメタニューモウイルス感染症、ヘルパンギーナなどが挙げられます。コロナは、第6波までは無症状や37℃台の発熱で済むケースが多かったとされますが、第7波では40℃の高熱や発熱を伴うけいれんが目立つといわれます。RSウイルス感染症とヒトメタニューモウイルス感染症の症状は、発熱や咳などかぜと同じようなものです。赤ちゃんでは、肺炎などを併発するなど重症化しやすいので注意が必要です。ヘルパンギーナは、38℃超の発熱や口の中に小水疱ができ咽頭痛があるのが特徴です。子どもの感染症はそれぞれが類似しているので区別することは難しく、新型コロナウイルスに同時に感染している場合もあり、子どもに発熱などの症状が出た場合は、注意深く様子を観察して、飲食ができない、ぐったりしている、意識がもうろうとしている、痙攣しているなど普段と様子が違う場合は躊躇なく病院を受診することが重要とされます。
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