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公開日:2022.06.29
今年の梅雨明け後は、気温が平年より高くなり各地で猛暑日となる見通しで、熱中症へのしっかりとした備えが必要です。
今夏は、南米ペルー沖の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」により、日本列島が高気圧に覆われ、各地で真夏日が続出する可能性が高いとされます。また、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、外出を控え体力が低下している人が多いとみられ、熱中症になる人が増えそうです。コロナ禍で熱中症にならないためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
コロナ禍でマスク着用が習慣となっていますが、高温や多湿の環境下でのマスク着用は、皮膚から熱が逃げにくくなり、気づかないうちに脱水となるなど、熱中症のリスクが高まるとされます。このため、厚生労働省と環境省は「熱中症予防・コロナ感染防止」のリーフレットを作成し、このほどWebサイトで公開しました。それによると、熱中症を防ぐために屋外ではマスクを外すことを推奨し、特に運動時には忘れずにマスクを外すこと、屋外での散歩やランニング、通勤、通学などもマスクの着用の必要がないことを明記しています。屋内では、人との距離を少なくとも2m以上確保でき、会話をほとんど行わない場合にはマスク着用は不要としています。ただし、医療機関を受診する際には、引き続きマスクの着用が求められています。
室内で過ごしていても熱中症になることがあるので、エアコンや扇風機を適切に使い、室温が高くならないように注意が必要です。相次ぐ火力発電所の休廃止や運転停止により電力需給が逼迫し、大規模停電の可能性が危惧されるなか、今年に入り、燃料費の高騰を受けて電気料金の値上げも続いています。節電も大切ですが、命や健康を優先し、暑さを我慢しないことが重要です。環境省が推奨するエアコン使用時の室温28℃を目安に、適切な温度での管理が必要となります。また、就寝中のエアコン使用は熱中症予防に有効とされます。子どもは体温の調整能力が十分に発達していない一方で、高齢者は体温調節機能が低下しているので、気づかないうちに脱水症状を起こしがちです。日頃から周りの人が気を配りましょう。
環境省の「熱中症予防情報サイト」などでは、各地の「暑さ指数」を公表しており、参考となります。暑さ指数が28以上は「厳重警戒」、33以上は「熱中症警戒アラート」となり、特に注意が必要です。
水分補給については、健康な人はこまめに水分をとることが大事です。マスクを着用していると、マスク内の湿度が上がるため、喉の渇きを感じづらくなります。喉が渇かなくても時間を決めて水やお茶を意識的に飲むことがよいとされます。基礎疾患のある人は、水分が多すぎると、持病が悪化する場合もあるため、かかりつけ医に水分補給の量や方法について相談しましょう。
熱中症の症状としては、軽症では立ちくらみやめまいなどですが、症状が進むと頭痛や嘔吐などがみられます。熱中症にかかったかなと思っていたら、実は新型コロナに感染していたというケースもあります。発熱、頭痛、疲労感などは両者に共通しますが、新型コロナウイルス感染症では咳や息苦しさ、味覚・嗅覚障害、熱中症ではめまいや痙攣が特徴的とされます。
暑さに備えた体力づくりと日頃からの体調管理で猛暑といわれる今夏を乗り切りたいものです。
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